財団について

設立趣意書

 
  46億年という地球の歴史を振り返ってみますと、地球上に「水」が存在するようになったことが生命の誕生の始まりでありました。この「水」が生物を生み、河が人類の文明を育み、水は人類社会の発展に大きな役割を演じてきました。そして、人類の知恵は、機械・産業文明を開花させ、現在の豊かな人間社会を造りました。
 その反面、これら人間社会の豊かさは、地球の環境維持システムにくるいを生じさせる結果となり、人類にとってかけがえのない資源である水を汚染し、様々な環境問題の発生に至りました。
 環境問題に対する解決への取組みは、人間が地球と共生できる「持続可能な発展(Sustainable Development)」を模索することにあると考えます。
 次世代の子供達に豊かな水と環境を引き継ぐためには、この「Sustainable Development」に関する科学の振興を重要視し、人間と自然が調和した豊かな環境の創造に取り組むことが急務であると考えます。
 栗田工業株式会社は、昭和24年(1949年)の創立以来、水資源の確保から用・排水処理、廃棄物処理など、水処理を中心とした事業を通じて社会の発展と環境保全に貢献してまいりました。
 この度、事業とは別の形で広く社会に貢献することを意図して、栗田工業(株)および関連会社の出捐により、「クリタ水・環境科学振興財団」を設立し、水と環境の科学の分野における調査・研究およびその国際交流に対し助成をおこない、21世紀の社会の発展と豊かな地球環境の創造に寄与せんとするものであります。
 
 
 
 
 

理事長挨拶

 
 当財団は1997年3月の創設以来、水と環境に関する科学技術の振興に寄与することを目的として、これまでに国内外で2000件を超える若手研究者に助成を行って参りました。
 また、2020年度からはネットワーク構築助成を開始しました。これは、多様な研究者の交流とネットワークの構築を通して、将来重要となる研究領域を創っていく活動を支援するものであります。
 
 自然と人間が調和した豊かな地球環境の創造は、時を経るにつれてその重要性を増し、緊急性は高まってきています。このような状況において、当財団の意義はますます深くなっているものと強く感じています。水と環境の分野において、若手研究者に対する基礎的な技術・見識の深耕と多様な技術・研究者の方々のネットワークづくりへの助成を継続し拡大させていく所存です。加えて、これらの技術の普及にむけた活動も進め、豊かな地球環境の創造への貢献に邁進して参ります。
 
 皆様方におかれましては、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

                                      公益財団法人クリタ水・環境科学振興財団
                                          理事長 北見 勝信






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〒164-0001
東京都中野区中野4-10-1 中野セントラルパークイースト(栗田工業株式会社内)
公益財団法人 クリタ水・環境科学振興財団

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